僕の怒りは最頂点に達した。2003年9月8日（月）AM9:00にレントゲン。その後、母ちゃんを自宅マンションへ引き取る前に担当してくれた、女性の訪問看護師がICU室へ来た。

　母ちゃんのベッドを挟んで、二人はあれこれ。僕は病院側の対応のまずさを聞いてもらっていた。突然、訪問看護師が「あれっ？」とつぶやき、ナース室へ駆け込む。

　10:00に抗生剤ミスを発見。数人の看護師がバタバタと来て取り替える。何食わぬ顔していた。

　その日の担当看護師を呼びつけ、事情説明をしてもらう。男性看護師本人に書いてもらったメモには「使用していた抗生剤はロセフィン。今日間違って投与していた抗生剤チエナム500ｍｇ以上です」と書かれている。

　9月12日（金）AM11:30に病院側からの要請でカンファレンス。家族からは兄と二女姉と僕の三人。病院側からは副医院長を中心に四人出席。

　僕からの強い要望で、当時のケアマネジャーも同席させてくれと依頼したけど断られた。入院期間中の女性主治医はなぜか欠席。

　カンファレンスは退院後の指導説明だろうと思っていたが、これが大間違い。初対面の副医院長から「OL医者と罵倒したそうですね」と問われ、僕は正直に「そうですが、何か？」と答えた。

　副医院長は「それは失礼じゃないですか？」と言うから、僕は「先生は抗生剤ミスの件も知ってますか？」と言い返す。「そんな事が本当にあったのですか？すみません」と白々しい副医院長。

　僕は「今後、母に何があっても豊見城中央病院には入院させません」と言い放って途中退席した。

　9月14日（日）に退院。AM11:45にICU室を出る。11:50に福祉タクシーに乗り、波上宮へ。神主さんに御祓いをして頂く。PM13:10に自宅マンションに到着し、ベッドでお休み。

　日付けが変わって15日（月）AM2:00。母ちゃんが酸素のチューブを持って「外れているけど、いいのね？」と呼び掛ける。ベッドの横で寝ていた僕が起きると「横向く？」と右側を指して言う。感激!!!
　

　今回の記事は2005/09/2４ 10:33に作成した。

　沖縄タイムスの連載『いつも母ちゃんにアイ・ラブ・ユー』では06年2月23日付に掲載してある。

　連載の記事では「そんな事が本当にあったのですか？すみません」と副医院長。当時の沖縄タイムス学芸部 上間昭一部長（現 大弦小弦の水曜担当執筆者）から「白々しい」という箇所を強制的に削除された。

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