知的な雰囲気を漂わせる明治女 削除した過去記事★31

父の名は島袋光裕です

2012年05月27日 14:00

 ベッド生活が中心の高齢者たちは、何で高齢者特有の顔つきになるのだろうか。

 母ちゃんも三年前に入院してから、いわゆる無表情。介護療養型医療施設の大浜第二病院に入院したら、母ちゃん以外の高齢者たちは誰もが同じように見えた。女性と男性の区別もつかないくらいである。

 宝塚ふうのボーイッシュというわけではない。髪は老人カット。短髪とよびたいほどであった。もちろん、それは病院側の都合。入浴のさいのシャンプーは手間がかからない。家族側負担の千円でカットされている。

 入院期間が長くなると髪が伸びてくる。母ちゃんも病院側から命令のように老人カットにされた。

 母ちゃんは若い頃からオシャレだったし、白髪ではあったがパーマもかけていた。どこの誰が見ても、知的な雰囲気を漂わせる明治女だった。 

 長男が暮らす豊見城市上田の家ではなく、二男の僕が暮らす浦添市港川のマンションで自宅介護がスタート。母ちゃんを車いすに乗せて、美容室に連れて行くのはどうってことないが、お店でパーマをかけてもらうのは至難。その前に断られる。

 それでも母ちゃんを綺麗にしてあげたい。マンションの1階で美容室を経営している先生に懇願。母ちゃんの入浴日を条件に、僕の部屋まで出張してくれることになった。

 2003年10月23日(木)PM2:15~3:20までである。その後は2カ月に1度のペースでパーマをかけてもらっていた。

 今回の記事は2005/10/02 20:23に作成した。

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http://goo.gl/QOqnV
沖縄タイムスの連載『いつも母ちゃんにアイ・ラブ・ユー』を担当した
男性記者から削除依頼

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